ダラト旗のホテルの朝食ビュッフェにモンゴル式朝食がありました。
大きな甕に入ったモンゴル式ミルクティー奶茶をお椀に入れて、ヒエやら奶皮と言われる牛乳を作るときにできる膜を乾かしたものやら、カリントウみたいなのやらを入れます。
奶茶は甘くなく、薄い塩味で、とっても濃厚。温かくて、このお椀のせいかもしれませんが、味噌汁と言うか、粕汁っぽい感じです。この菱形の白いのが奶皮で、栄養満点だとか。ミルクティーに入れるとふやけてきて、一層ボリュームが増します。一杯飲んだだけでモリモリ力が出てくる。…いっちょ、相撲でも…って気になるんだろうなぁ。
奶茶と一緒に並んでいたのが、酸奶。ヨーグルトです。これは砂糖を入れていただきます。そう言えば昨日の宴会にも料理の一品としてヨーグルトが出ていました。これは結構すっぱい!濃厚で新鮮な感じがします。
乳製品は内モンゴルの特産ですが、内モンゴル自治区でもモンゴル族は10%程度だとか。90%は漢民族なんですね。少数民族のモンゴル族は自分たちの文化を継承するため、モンゴル文字が必修だそうです。以前、モンゴル共和国に行ったことがあるのですが、あちらはロシア文字が使われていてモンゴル文字を使う人は少ないと言っていました。モンゴル文字は日本語と同じ、縦書きです。日本も横書きが多くなりましたが、新聞や本は縦書きですよね。中国は新聞も本も横書きで、書画で縦書きを見るくらいかなぁ。
あと内モンゴルの特産は羊肉。うちの社員たちが何やら買い込んでいるので見せてもらうと、羊肉のかたまりでした。北京よりはずいぶん安くで美味しい羊肉が手に入るらしいです。林野局の人曰く、純草(ちゃんとした飼料用の草のことかなぁ)より雑草を食べている羊の肉の方が美味しいらしいです。西蒙の羊肉がいいんだとか…。東来順は西蒙の羊ですって。でも、羊があちこちの草を食べるとより砂漠化が進むので、どこでも放牧していいわけではないそうです。そう言えば、植樹場所に行くまで荒涼とした土地をまっすぐに延々と進むのですが、それほど羊は見かけませんでした。…人はもっと見かけなかったけど。
あとはカシミア。日本の三菱商事と思いっきり契約している…と運ちゃんが言ってました。
大相撲の蒼国来は中国人力士ですが、内モンゴル出身のモンゴル族。顔立ちはモンゴル族っぽい頬高ではないので、漢民族にも見えるのですが、本名はモンゴル名でとっても長いのです。八百長問題で大相撲協会を解雇されながらも、粘って裁判で勝ち、再び力士に返り咲きしたという波乱万丈の人。つい応援にも力が入ります。
今回はあまりに短い滞在だったので、次はもう少しゆっくりしたいなぁ。
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