昔の記憶をたどって地下鉄で張自忠路駅へ。東四十条街をさらに南へ行くと、第一楼の看板の店にたどり着きます。
天下第一楼は老舎の有名な演劇の演目です。ここの第一楼の看板を見るたびにあの話劇を思い出します。店の構えは立派なのですが、中身は庶民のお店。お昼時は家族連れで満席です。
店内はすごく広く見えるのですが、実は向こうの壁一面が鏡になっていて、ぜんぶこちら側が映っているだけなのね。なんでこんな風にしているのかは不明。2階席もあります。
昔は国営だったのかなぁ、店員の態度は至って上目線。席を探してキョロキョロしていると、店員のボスっぽいおばちゃんが顎でそこへ座れと合図する。…。注文したビールを運んできたと思ったら、全然別の方向を見ながら”51”と言う。?…。私が栓抜きでビールを開けてくれと言うと、また”51”と返す。 ?…っ!!お金を払ってことね。100元出したら、ビールを開けてくれました。服務員は我慢ならないほど無愛想ですが、庶民の味は美味しいのよね!!
ただの皮蛋ですが、黒酢と生姜の塩梅がとってもよろしい。冷えたビールにとっても合うのです。
出ました!!小龍包と言うには無骨なやつら。皮は水餃子みたく分厚くでしっかりとしていて、パクリと食べると、じゅわっとスープが出てきて、…美味しい!12個をペロリと食べてしまいます。
以前もよく二胡のレッスンの帰りに食べに来ていました。今はメニューもすごく立派になっていますが、みんながよく食べているのは、小龍包とお豆の入ったお粥。確かすっごく昔は前門にお店を出していたのだと思うんだけど、いつの間にかここ東四十にお店が移っていました。いずれも北京の下町。下町の味って美味しいなぁ。
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